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「名画鑑賞へ誘う講座」スタート [講師出講]

聞いて楽しい!見て愉しい!「名画鑑賞へ誘う講座」(全10回)、本日から始まりました。主催はシニア世代の学びを応援するNPO法人大阪府北部コミュニティカレッジ(ONCC)。知性と感性の両面からアート感度を高めましょう。

ONCCでは毎年歴史や文学など様々なコースを展開されていますが、美術(鑑賞)に特化したコースは初めてのことでご相談いただき、企画段階から関わらせていただきました。7回の講義も担当させていただきます。今回お申し込みいただいた受講者の皆様に感謝いたします。回を重ねるごとに知性と感性が活性化される、そんな学びの時間にしたいと思っています。

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また、これを機に美術ブログを始めました。

ARTらんだむ
http://artrandom.blog.jp/

その名のとおり、アートに関するトピックをアットランダムに発信していきますので、このブログともどもよろしくお願いいたします。

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クラーナハの魅力 [講師出講]

昨日はシニアCITYカレッジ受講者の皆様と「クラーナハ展―500年後の誘惑」を見学してきました。午前中、大教大天王寺キャンパスにて北方ルネサンスとクラーナハについてレクチャー、午後、国立国際美術館で展覧会を鑑賞しました。

ルーカス・クラーナハ(父)(1472-1553)は、アルプレヒト・デューラーと並ぶドイツ・ルネサンス期の代表的な画家で、独特のプロポーションが神秘的な魅力を放つ裸婦像や、妖しくも艶然たる女性像が有名です。

Cranach_d.-Ä.-071.jpg
Lucas Cranach d.Ä._Judith mit dem Haupt des Holofernes_1530_ウィーン美術史美術館_赤袖.jpg

デューラーに比べると日本での知名度は一歩二歩譲っており、昨日の講座でも以前からクラーナハ(クラナッハ)を知っていたという人は50数名中3~4名でした。しかし、下の肖像画を見せると、ほとんどの人が「ああ」と頷き、あちこちから「ルター!」との声が。

Lucas Cranach der Ältere_Martin  Luther.jpeg

そう、かのマルティン・ルターの肖像画を描いた画家です。クラーナハの名は知らなくても、この絵はどこかで目にしたことのある人が多いでしょう。(クラーナハはこれ以外にもいくつもルターの肖像を残しています。)そして、今年2017年は宗教改革の始まり(1517年)から500年目に当たり、本展覧会もそれにちなんで企画されたものです。

宗教改革は芸術にも大きな影響を与えました。教会の重要性が相対的に低下し、華美な教会装飾を否定したプロテスタント圏においては、宗教画の需要が減り、代わって肖像画やより世俗的な絵画が求められるようになっていきます。そうした激動期のドイツで、クラーナハはプロテスタント精神を表現する新たな絵画を生み出しつつ、カトリックの伝統的な主題(聖母子像など)の受注にも応じながら、長きにわたって旺盛な創作活動を展開しました。

また、クラーナハは非常に多作な画家で、彼の工房では多くの注文に迅速かつ確実に対応できる効率的で組織的な制作システムを構築していたようです。なかなかの実業家でもあり、版画など量産可能なメディアの可能性を活用し、安定的な収入の確保に努めました。このあたりはデューラーも同様で、宗教画という大きな市場を失ったプロテスタント圏の画家たちは、新たな市場を開拓する必要があったのです。

クラーナハの絵画は、イタリアからもたらされたルネサンスの潮流と、より伝統的な中世絵画の特質を併せ持ち、特に人気の高い裸婦像などは、解剖学的に正確な人体デッサンというよりも、流れるような線やいくぶん中性的な雰囲気が一種独特の魅力を生み出していると言えましょう。

一方、肖像画ではリアリスティックな描写に自ずと人物の性格がにじみ出ているようにも見え、人間観察に裏打ちされた客観的な視線が感じられます。(上のルターの肖像画からどんな人物を想像しますか?)

会期も残りわずか。宗教画、肖像画、裸体画、版画…これだけ多岐にわたるクラーナハ作品をここ日本でまとまって見られる機会は滅多にありませんので、ぜひ一度足を運んでみてください。

クラーナハ展―500年後の誘惑(公式サイト)
http://www.tbs.co.jp/vienna2016/
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アートでリラックス、リフレッシュ!―神戸医療福祉大学公開講座にて [講師出講]

今年も残すところあと2日。帰省ラッシュもピークを迎えているようで、いよいよ新年の足音が聞こえてきましたね。

さて、さる12月9日、神戸医療福祉大学の公開講座にて、「アートでコミュニケーション~子育て・孫育て・自分育てを楽しむ」と題したレクチャー&ワークショップを行いました。「癒し」をテーマにした全4回の公開講座の第3回目です。

会場に入ってきて、机上に置かれたクレヨンや色鉛筆を目にした参加者の皆さんの中には、最初「何をする/させられるんやろう?!」と思った方もおられたことでしょう。実際、約20名の参加者の中でクレヨンを持ったのは何十年ぶり、とか、覚えていないぐらい昔、という方がほぼ半数いらっしゃいました。そんな方々に、日々の生活に取り入れることができ、ストレス解消や心のリフレッシュにもなるアート表現を体験していただこうというのが今回のねらいです。

ベースとなっているアートセラピーの概略やメンタルヘルスとの関連などについてレクチャーしたあと、実際に体験していただくべく2種類のワークを行いました。まずはクレヨンを使ったぐるぐる描き、そして当研究所オリジナルのワークブックを使った「好きなものボックス」です。ワークに際しては、いずれも上手下手を問わない、ここで語り合われたことは参加者同士だけのものにしておく(その場にいなかった人に他言しない)などの基本ルールをお伝えし、自由で自発的な表現の場であることを確認したうえでワークを行いました。

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はたして最初緊張気味だった参加者の表情も次第にほぐれ、描きながらイメージが広がった人、ずっと抱いていた大切な思いに気づいた人など、十人十色の心のありようが表現されていたようです。「(描いているうちに)手が勝手に動き出した感じ」「気持ちよくなってきた」「リラックスできた」とか、「新しい世界が開けた感じ」「孫とやってみます」などの感想・コメントもいただき、講師/ファシリテーターとしても本望でした。

詳細レポートはコチラ(神戸医療福祉大学のサイト)
http://www.kinwu.ac.jp/topics/index.html?id=40400

ところで、神戸医療福祉大学のある兵庫県神崎郡福崎町は、民俗学者柳田國男の出身地。後に柳田自身が「日本一小さい家」と述べた生家が今も残っています。この「小さい家」が彼の志、彼の学問の原点であったそう。リアルでちょっとコワ~イ河童様にも対面し、思わぬ知見が得られた播州福崎への出張講座でした。
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空に海に鯉が泳ぐ!―5月のこすもすアートタイム [講師出講]

アッという間に5月が終わり、6月に突入。一気に夏が来た感じですね[あせあせ(飛び散る汗)]

さて、5/22は生活介護事業所こすもすでの定例アートタイムでした[アート]すでに5月も下旬、かなり夏の気配が濃厚でしたが、皐月といえばやはり端午の節句。ということで、鯉のぼりをテーマにしました。
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アクション+造形のグループは、色の重ね塗りと型染めの手法を使って、水中を泳ぐ鯉&鯉を表現。絵の具などさまざまな画材の感触や多彩な色にもだいぶ慣れてきて、表現に対して積極的になってきました。
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造形が得意なグループはより描画や制作に重点を置き、コラージュを組み合わせて一人ひとりの世界を表現。コラージュは選ぶモチーフからその人の心の状態を知る手がかりにもなり、コミュニケーションにも役立ちます。
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ワークの後は、こすもすの担当スタッフさんたちとミーティングを行いました。昨年1年間を通じて、通所者(参加者)の新しい一面を発見することが多い、継続によって参加者と私たちファシリテーターの間に信頼関係ができてきている、アートを使ったさまざまなアイデアが新鮮で自分たちも勉強になる…など嬉しいお声をいただきました。私たちからは、毎回スタッフさんたちのサポートに大いに助けられていることをお伝えしました。特に参加者との意思疎通は、事業所のスタッフさんたちの協力なくしてできることではありません。この場に関わる誰もが得ることの多いアートワークをめざして、今年度もがんばっていきたいと思います[ひらめき]


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フランス絵画300年の精華を一望のもとに―プーシキン美術館展へGO! [講師出講]

芸術の秋―あまりに月並みな、でも、この季節になるとつい使ってしまうフレーズ。確かに真夏のギラギラした暑さが一段落すると、いろいろなことにアクティブになりますね。10月23日、シニアCITYカレッジ・アドバンス科の皆さんと「プーシキン美術館展フランス絵画300年」を味わってきました。恒例となった午前レクチャー、午後自由観覧の講座です。あいにくの雨でしたが、皆さん熱心にご参加くださいました。

写真.JPGその名のとおり古典主義からエコール・ド・パリまで、フランス絵画黄金期の作品が一望できて、ロシア貴族やブルジョワたちのフランス愛も感じられる充実のコレクション。まさにフランス絵画史の教科書のよう展覧会で、展示もズバリ時代・様式順に古典主義~ロココ~新古典主義…というオーソドックスな構成。それだけにポイントの絞りどころが悩ましかったのですが、それならばここでひとつ西洋美術の主な時代・様式を学んでしまおう!という欲張りな路線で、17~20世紀の主な様式や芸術運動の概要をお話ししました。こうした時代区分や様式は美術の分類や展示構成の基本となるフレームワークなので、ある程度でも基本をおさえておけば、本展だけでなく今後さまざまな展覧会を見る上で役に立ちます。果たしてフランス絵画300年の歩みを2時間で駆け巡るのは相当の力技でしたが、皆さんよくついてきてくださり、午後の観覧も楽しんでいただけたようでした。

今回の出展作品では、19世紀以降、特に自然主義や印象派以降は日本の美術館に所蔵されていることも多く、比較的慣れ親しんでいるけれども、17~18世紀の古典主義やロココあたりになると馴染みがないという方が多かったようです。ヨーロッパではルネサンスやバロックと並ぶボリュームゾーンですが、日本では19世紀以降の絵画に比べて実見する機会があまりありません。そうした時代の作品をまとまってみることができたのは、美術好きの方にとっても新鮮で、改めて西洋絵画の豊かな水脈を感じる機会となったようです。

この講座の主な受講者層はいわゆる前期高齢者の方々ですが、毎回思うことは皆さん本当に意欲的だということ。芸術についても見て楽しむだけでなく、知りたいという知的欲求が高く、食い入るように話を聴いてくださる方も多いのです。話す側としても喜びとやりがいを感じる場面です。知的刺激に対して開かれた姿勢や真摯な学びへの意欲は、心身に喜びと活力をもたらし、精神をいきいきとさせる一助となるはず。ささやかならがそのお手伝いができれば本望です。生涯学び続けることの大切さを実感した一日でもありました。ありがとうございました。

小村みち

[アート]プーシキン美術館展―フランス絵画300年
神戸市立博物館で2013年12月8日まで開催中
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「描くことって楽しい!!子どもの表現の意味を知る」就学前保育教育研修 [講師出講]

かなり旧聞ですが、7月に理事長が出講しました研修の報告です。

7月10日、豊中市の就学前保育教育研修にて「描くことって楽しい!!子どもの表現の意味を知る」と題して、理事長小村チエ子が講演&ミニワークショップを行いました。受講者は豊中市の公立幼稚園教諭や公立・私立の保育所勤務の保育士の方々約80名。
就学前の子供の作品を豊富に挙げながら、子どもの描画に表れる子どもの心の状態―期待感、愛着、喜び、不安、退行、葛藤など―についてお話しました。この時期の子どもの創作活動は、心のサインをキャッチし、対応する上で非常に有効です。そのためには子どもの自発性を最大限尊重し、大人が余分な手を加えず、作品を本人の分身として大切に受けとめることが肝要で、そのポイントについてもお話しました。近年、絵を描かない子、描けない子が増えているので、幼稚園や保育所の先生方の悩みは深いのですが、そうした子どもの創作性を引き出す具体的なアプローチ法もご紹介しました。

ミニワークショップでは、先生方自身にリフレッシュしていただくためのアートワークを実施。上手に描かなければ、といった既成概念を砕くぐるぐるアートと、当研究所オリジナルのアートワークブック『こころの目でみてかく本』をつかったワークを体験していただきました。こうしたワークになると、皆さんたいていどっぷりと描画にハマられます。クレヨンを手に「あ~、私、疲れてるんやわ~」などと口々に言いながら、しばし先生という立場からの開放感を味わっていただいたようです[アート]

毎日たくさんの子どもに接する幼稚園や保育所の先生方の役割は、とても大切です。忙しい日々の中、ひと時自分を取り戻し充電して、ここでの体験を現場に持ち帰っていただければ本望です。
熱心なご参加ありがとうございました。
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子どもの絵の見方と表現を引き出すアプローチ [講師出講]

9月20日(木)、理事長の小村チエ子が宝塚市の保育士研修にて講演しました。勤務終了後の6時~8時という、疲れもピークの時間帯にも関わらず、150名近くのご参加をいただき、熱心にお聴きいただきました。ありがとうございました!

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お伝えしたテーマの柱は、次の3つ。

1.子どもの表現は子どもの存在そのものであるということ
2.子どもの絵の見方、特に危機のサインについて
3.子どもの表現を引き出すアプローチ

特に今回は、絵の苦手な子どもにどうやって表現と親しませるか、ということに悩む保育士さんが多いということで、その点にもポイントを置きました。

幼児期の表現は、子どもにとって意味のあること、大切なもの、望んでいること…そうした心の声の表れです。こうした前提に立ち、なるべく手を加えず、受容的にかかわることが基本となります。技術的な上手下手という観点から評価したり指導したりすると、子どもは表現すること自体をしなくなってしまいます。これは子どもにとって、一つの言葉を失うに等しいことであり、大人にとっても、子どもとのコミュニケーションの回路が閉ざされることになってしまいます。

こうした幼児期の表現活動の大切さと、その見方、そして支援の仕方について、100点以上の作品事例を挙げながらお話ししました。日ごろ多くの子どもたちと関わっている保育士の方々には、絵とつながった子どもの心の状態は、思い当るところが多かったようで、大きくうなづきながら、熱心にメモを取りながら、聴いておられました。[目][耳]

講演の後、30分ほどのミニワーク。ぐるぐるなぐりがきと、オリジナルワークブック『こころの目で見てかく本』を使ったワークを体験していただきました。クレヨンを持ち、手を動かし始めると、静かだった会場がとたんに賑やかになります[ひらめき]

実は保育士さん自身も絵に苦手意識を持つ方が多く、どうしても保育の中でお絵かきを取り入れることに消極的になってしまう…とのことでしたが、こんなやり方もあるのだな、こんなことからも個性豊かな表現が生まれるのだな、ということを体験していただけたのではないかと思います[アート]

絵は心の声―特に、言葉が不十分な幼少期の子どもにとっては、自分と世界の関係を表し、夢や願望を伝え、心の危機を発信するメディアでもあります。この研修が、子どもの自発的で自由な表現を引き出す一助となることを願っています。
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傷つきやすさの表現―教員研修にて [講師出講]

8月7日、池田・豊中・箕面の公立学校・園教員対象の研修にて、アートワーク研修を行いました。

初めに、「子どもと退行―傷つきやすさの表現」というテーマでミニ・レクチャー。主に幼稚園~小学校3・4年ぐらいの子どもの作品を事例に、排泄物や性器など典型的な退行(赤ちゃんがえり)のサインや、モチーフをぐるりと取り囲む表現、そして樹木画などを取り上げ、特に傷つきのない元気な子どもの作品と比較、対照しながらお話しました。特に今回は子どもの自尊感情と表現との関係に光を当てましたが、表現することが子どもの自尊感情を高める、ということには多くの先生方が関心を示されました。

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後半のアートワーク・タイムでは、実際に「自分の好きな木」を描いていただきました。バウムテストという心理テストもあるように、樹木画には自我の状態がよく表れるため、子どもの状態を知る手がかりになります。ここでは心理テストとしてではなく、あくまで自由な表現を引き出しながら、コミュニケーションの手がかりとするためのアートワークの一つとしての実践ですので、鉛筆だけではなく、いろいろな画材や好きな色を使って、自由に仕上げていきます。描くこと自体の心地よさが味わえ、後で作品を見ながら話し合ったり、自己洞察することもできるという点で、教育現場で取り入れやすい方法です。

夏の暑いさなかに、幼稚園・小学校・中学校から熱心な先生方にご参加いただき、質問やご意見も活発に出されました。先生方からは現場の課題や困難についても率直にお話しいただき、われわれにとっても参考になりましたし、今後のプログラムに活かしていきたいと思う所存です。先生方にはぜひ現場に持ち帰り、活用していってくださいね。ありがとうございました。
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東京造形大学特別講義 [講師出講]

7月11日、『絵に現れる子どもの深層心理―よろこび・さみしさ・よるべなさ』と題して特別講義を行いました。37年に及ぶ私の絵画教室時代の中で、もっとも教室運営に困難を極めた頃の子どもたちの絵が、今では珠玉の作品群となっていることに不思議を感じながら、学生さんたちに紹介しました。荒れる子どもたちの心の安定のために、教室にあった多くの約束事を捨てて解放したシステムの中から生まれた、楽しくも不可解な作品が持つ意味を伝え、語りました。

思い返せば、子どもが荒れた時代、彼らに抵抗と意志が感じられました。今は子どもたちの表現力が脆弱になり、自由な場を提供しても、表現そのものが無表現であったり画一的になったりして、意味のある自由作品は生まれにくいのです。

だから今、私たちが子どもに提供する表現活動は全く別な方向に向かっています。もちろん、子どもの内面が無感動になったり、変容したのではないのでしょう。現代の子どもたちは、1980~90年代の子どもが持っていた(おそらく自然に身につけていた)、ある種の生活力や自己表現力が身についていないように思えます。そこを越えて表現へと向かう力を見いだしていこうとすること―そこに、私たちの活動が未来に向かって進む意味もあると考えています。

次回の講義は、また様相が変わったもになるのではないかと思います。

理事長 小村チエ子

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子どもの絵と心の複雑な関係―教員研修にて [講師出講]

7月4日、豊中市教育研究会表現部会の研修に出講しました。前半は、小学校3~4年の子どもの絵から、意識的・無意識的な心のメッセージを聞き取り、そこにある意味をお伝えするミニ・レクチャー。後半は、「自分を語るコラージュ・ワーク」と題して、子どもの感情解放と集中力をつけることをねらいとしたコラージュによるアート制作を体験していただきました。

参加された先生方からは、関係づくりが難しくなる高学年の子どもの作品が見たいという声も。思春期に差しかかるこの年代になると、ほめること、あるいは問題点を指摘して指導すること、そのどちらも難しくなり、どうしたものかと悩んでおられる様子。絵に関しても、5~6年になると、絵に気持ちがストレートに表わされることがだんだん少なくなります。気持ちが見えにくくなる高学年の作品の読み方、関係の取り方のスキルを、次回お伝えしたいと感じました。

コラージュ・ワークは、このスキルが自己の内面を感じ、自己発見の機会となったことへの驚きの声が集まりました。先生方にとって、子どもたちとのつながりに新しい刺激を生む何かとなってほしい願っています。ありがとうございました。

理事長 小村チエ子
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